天気も良く,全員そろって行けた最高の修学旅行でした。初日は時代祭りのため渋滞に巻き込まれ,清水での買い物はかなり暗くなってから行いました。迷子にならないか心配をしていたのですが,全グループ時間通りバスにもどってきました。さすが鯉山っ子!すてきな思い出がたくさんできたことでしょう。
今年も縁があり、清水寺の森 清範貫主さんにお会いし、お話を聞く機会に恵まれました。
最初に、この清水寺が1200年ほど前に創建されたことや、京都盆地の下には、琵琶湖の水量に匹敵する地下水があって、音羽の滝の水はおそらくその水源につながっているのでないかといういうことを教えてくださいました。
それから、今年の漢字は、「税」でしたが、この漢字の成り立ちについて教えていただきました。税の部首である「のぎへん」は、穀物、つまりお米を意味し、右の部分は「だ」と発音して、ぬきとることを意味があり、昔は米などを税として納めていたことに由来しているそうです。さらに、税には、せっかく作ったものを抜きとっていくという、主観的な見方と、みんなが少しずつだしあって、社会的な住みよい環境をみんなでつくっているという客観的な見方の2つの見方があるが、客観的な見方が大切だよと教えていただきました。
建仁寺で今年も座禅体験をしました。建仁寺は,日本に茶や禅を伝えた栄西の開いた仏教のお寺です。栄西さんはこの鯉山学区で生まれた人です。そこの住職さんがこんな話しをしてくれました。「座禅は,呼吸を整えることが大事です。座禅は何のためにするのかというと、心をきれいにするために行います。生まれた時は,みんなきれいな心をもっているけれど、大きくなるにつれて汚れてきます。心をを汚すものに, 大きく 三毒(貪・瞋・癡)があります。貪は,ほしいほしい,と欲張る心。瞋は,怒りや憎しみ。癡は,悪口,陰口だそうです。特に人の悪口をいってるような人は心がひどく汚れます。結局それは,自分が損をすることになります。座禅はそんな汚れた心をクリーニングしてくれます。日頃は,なかなか座禅はできませんが、家や学校でもできる心を磨く方法があります。一つは,履き物を整えることです。整理整頓が心を磨くことににつながります。それから、ありがとうと感謝の気持ちを持つことです。みなさんが、あたりまえと思ってることは,決してあたりまえでないことを知ってほしい。今戦争してるところだってあります,こうして,みんなで修学旅行に来ていることも大変幸せなことです。朝、起きて御飯が食べられたり、学校に来て、仲間と遊んだり、勉強できたりすることは実は幸せなんです。感謝の気持ちしっかりもって、それを伝えていきましょう。」